(前回に引き続き・・)今回の事例は、近所に気にかけてくれる人がいた為、異変に気付くことができ支援に繋げることができました。また、 遠方でもすぐにかけつけてくれた次男の存在も大きかった。

事例のように認知症になると親自身が自ら支援を申し出することが少なくなる。

また、子供は親が高齢だとわかっていてもしっかりした母親像があるため異変に気づきにくい。

その為、気力と体力があるうちに自ら介護が必要な時を想定して、準備しておくことが大切である。

同居している子供が、相談ができる状況(会話ができる状況)であれば親が亡くなった後のことを話した方がいい。

はじめは強い不安感を感じるかもしれないが、親が元気なうちに親に介護が必要になった時のことを子供に話して準備しておくことは大切である。また親の介護のことはもちろんであるが、親が亡くなったあとの子供へ具体的なサポート体制の準備も子供の意見をききながら進めていけたら思う。

≪前もって準備できる具体策≫

・ 親が急に亡くなっても困らないように 水道・ガス・電気、子供の携帯電話代などのライフラインの引き落とし先の口座を同居の子供名義にしておく。

・ 利用している銀行や証券会社などの情報はまとめて信頼できる人に伝える。 親亡き後に、同居の子供が一人暮らしになった時に役立つ情報となる。

・ かかりつけ医やお薬手帳など日頃の健康状態がわかる情報をまとめてわかりやすいところにおいておく。

・ 家族や親しい人に自分に何かしらの支援が必要になったら地域包括支援センターに相談してもらうよう伝えておく。(センターから自宅に様子を見に訪問してもらえる)

・ どのような介護を受けたいか意思表示をしておく。 例えば、介護保険を利用しながらできるだけ自宅で過ごし、その後施設に入所したい。など

※介護が必要なった時、同居の子供が、他人が家にはいることを嫌がることがあります。その場合も通所型のプラン(例えば自宅で入浴するよりもディサービスで入るなど)を検討することもできるので担当のケアマネジャーと相談してみましょう。

・ 親自身の介護費用の目安をたてておく。資産の把握をしておく。

・家のメンテナンスをしておく。(親亡き後に子供だけでリファームや建て替えの調整が難しい場合)

細くてもいいのでできるだけたくさんのつながりを保っておく。

・ 近所と顔見知りになっておく。

・ 町内会に加入して回覧版を受け取る。

・ 配食サービスを利用する。(安否確認も依頼しておく)

・ 地域の介護予防教室などに通う。※一般介護予防事業(介護認定を受けていなくても利用できるサービス。自治体によって違うため包括支援センターに相談)